2022-01-01から1年間の記事一覧

2022年12月 ものおじ

連日日本中を沸かせた今回のワールドサッカーボール世界選手権大会、もう言い尽くされた感があるが、日本チームの大活躍は暗いニュースが続く中、唯一の明るい話題だった。ところで日本チームの大躍進の原因は何だったのだろうか、多くの識者がその原因を述…

2022年11月 敬老パス

横浜市では長年にわたって70歳以上の老人に敬老パス(敬老特別乗車証)なるものが支給されている。市から連絡のあった対象者に、希望者は年収額に応じ、数千円を支払うと敬老パスが配布されるのである。このパスを提示すれば、市営地下鉄、市内を走る市営、及…

2022年10月 パルスオキシメーターの発明者

去る8月、新型コロナウイルスに感染した折、パルスオキシメーターには大変お世話になった。この装置は動脈血中の酸素飽和濃度(ヘモグロビンがどの程度酸素と結びついているか)を、採血なしで連続的に測定される装置で、具体的には右手親指先にクリップを挟む…

2022年9月 新型コロナウイルス罹患騒動記

新型コロナ予防ワクチンを4回接種し注意していがのに、去る8月中旬から下旬にかけ、ついに罹患してしまった。 8月17日 午後、大学1年の孫(男子)が帰省の途中、拙宅に立ち寄った。1階のマンションの入口まで迎えに行った。たった数か月の間にたくましくなった…

2022年8月 百合の花

7月になると郷里の里山には山百合が咲いた。カサブランカのもととなったといわれる白い花である。遠くからもよく目立ち、良い匂いが漂った。子供の頃、この百合を5、6本折って、家に持ち帰ると「仏さまに飾ろうかね」と母に喜ばれた。墓地にもこの花が沢山咲…

2022年7月 命拾いをした話 その4

7月に入り急に天気予報に雷注意報が多くなった。遠くの雷鳴を聞いているときはいかにも夏らしい気分であるが、窓越しに稲光が見られるようになるとさすがに少し怖い。毎年、落雷で何人かの命が失われる。私は落雷ではないが感電でひやりとした思い出がある。…

20226月 梅の季節

6月は梅の季節である。去る6月11日、梅の実を採取した。庭には豊後梅と名前は知らないが、白梅の咲く2本の梅の木がある。家を建てたころ、小さな苗木を植えたのが、今では樹高4-5メートルの大木になった。樹齢も40年以上になる。不思議なことに生り年と生ら…

2022年5月 命拾いをした話 その3

学生時代のことである。当時所属した化学教室の廊下には薬品棚が数個並んでいた。木製の戸棚で全面はガラス窓、中の薬品瓶のラベルもよく見えた。今と違って、おおらかな時代だった。戸棚には鍵もかかっていなかった。ある時、興味本位に眺めていたら、シア…

2022年4月 命拾いをした話 その2

次は爆発事故の体験である。私の卒業研究テーマは「アコペンタアンミンクロム(III)錯イオン([Cr(H2O)(NH3)5]3+)の電極反応機構」だった。そのころ、先輩のEさんのヘキサアンミンクロム(III)錯イオン([Cr(NH3)6]3+)の電極反応機構の論文がNature誌に掲載さ…

2022年3月 命拾いをした話

80数歳まで生きてくると、あわやという場面にこれまで何回か遭遇したが、幸運に恵まれて今日まで来ることができた。これからそのような場面のいくつかを思い出すままに述べよう。 毎年、正月になると喉に餅を詰まらせ、救急車に運ばれ、運が悪ければ命を落と…

2022年2月 図書館

現役の頃は毎月本代として一万円ほど使っていた。本棚に入りきらない本が部屋中に溢れ、妻からは「地震で本棚が倒れ下敷きになっても知りませんよ」などと脅かされていた。定年を機に少し倹約し、どうしても欲しい本以外は図書館を利用しようと考えた。横浜…

2022年1月 日曜日の朝

現役時代、もっとものんびりできるのは土曜日の午前中だったが、退職後はいつの間にやら、それが日曜日の午前になり、週中最もテレビをゆっくりと長く見る時間帯になった。ラジオ体操から戻ると朝食の準備、食事は7時過ぎ、食器洗い等後片付けの終わるのが7…