2014年8月 不思議な風景

20148月 不思議な風景
 暇に任せて街中をきょろきょろしながら歩いていると時々不思議な光景に出合うことがある.それらのいくつかを写真とともに紹介しよう.
  奇妙な看板 - その1
 
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 私の通っていた大学への通勤路の途中にあるオートバイ修理屋に永年にわたって設置されている看板である.「暴走族協力店」とあり,下に神奈川県警をはじめとするその筋の神奈川県の行政機関・組織名が列挙してある.一見,ギョッとする看板である.おかしいなと思ってよく見ると,“暴走族”と“協力店”の間の白く空いて部分にかすかに赤字で“撲滅”と読める語句が書いてある.長い年月,紫外線や雨風にさらされて赤い色素が退色したのである.ずーとこのままなのだろうか.店主は気付いているのだろうか,注意しようかとも思うが,お節介のようでもあり,ちょっと面白いので通勤途上いつも横目で見ながら通り過ぎてきた.退職後は残念ながら,大学に行くこともまれになって,時々しかこの看板にお目にかかれない
 
  奇妙な看板-その2
 
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 マージャン屋の看板である.この看板を見つけたときはとても奇妙な感じがし
た.チョンボ”とは新明解国語辞典には載っていないが,広辞苑には“失敗,間
違い,ミス”と出ている.たぶん,看板の名づけ親は麻雀屋の名前として,こ
意味を込め命名したのであろう.事実,ゲームの最中にはこの言葉が頻繁に発
せられるようである.しかし,私の郷里,新潟県小千谷地方では男子の性器,
オチンチンのことである.隠語の一種であり,子供同士ののけんかでよほど
腹の立った時に使うが,家庭などでははしたないからと,ましてや女性が使う言
葉ではない.そのため,田舎からこちらに出てきた当時,そして今もこの言葉を
目や耳にするととても奇異に感じるのである.
 Yahooでこの言葉を探索してみると,たとえば次のような記事に出会った
がるようなチョンボも目立つ。能力の高さが災いするのか、無理なプレイに挑
んで失敗したり、時には単純なボールをポロリとこぼすことがあ
 元気なな女子学生たちが,会話の中で平気でこの言葉を使っているが,はた
して彼女たちはわが故郷のこの方言の意味を知っているのだろうか. 
  植物のすごい力 
   私の家の近くに大岡川という,かっては物流の重要な役割を担っていた運河が
ある.海につながっているから,干潮時と満潮時では水位が大きく異なる.この
川の両岸にはソメイヨシノが植えられており,3月末,時によっては4月のはじめ
ころ,きれいな花が咲き,露天商が並び,花見客でにぎわうのである.ある時こ
の川べりを散歩していたら,桜の木にまじって下の写真のようなすごい木を見
つけた.川べりに沿って設置されているフェンスの鉄製の棒を木が食い込んで
覆っているのである.木の幹の太さは50 cm以上であるから,樹齢は数十年と
思われる.フェンスの方が先に設置され,あとから生えてきたか,植えられた木
が自分の成長に邪魔になる鉄棒を飲み込んでしまったのである.木質部に埋も
れた鉄棒はどのようになっているのだろうか.樹液で腐食し溶けてしまってい
か,そのままか,少しは折り曲げられているかなど見てみたいものである.
残念ながら植物に疎い私には木の種類,名称がわからない.手元にある“野外
ハンドブック・樹木1, 2”を参照したが良くわからない.木肌の色や感じ,木の
葉の色つや,形状などから候補としては,オガタマノキ(モクレン),ツクバ
ネガシ(ブナ科)が考えられるが決め手はない.春の花咲くころ,秋の実の実る
頃訪れてそれらが認められるかどうかなどで確認したいと思っている.ご参考
までに,葉の様子なども載せた.どなたかお教え願いたいものである.
 
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