2015年7月  2年目の茄子

20157月 2年目の茄子
 
去る3月のこのブログで“2月に採れた茄子”を書いた.今回はその続きである.3月中旬時点で数個の花をつけていた植木鉢を部屋から外のベランダに出した.しかし,また,葉にアブラムシが付きはじめ成長が思わしくない.そこでまた,根元から茎を切断し,放置したところ新たに芽が出て茎が延び葉も成長を始め,花が付き始めた.“妻の小言となすびの花は千に一つも無駄がない”(*)といわれるように花のへたのうしろに実が成長を始めた.6月中旬,1個の実を採取したころからまた,葉にアブラムシがつき始めた.ある時ふと鉢を見たら,茎だけ残してほとんどの葉が切り取られ無くなっていた.妻の仕業である.こちらに断りなしにと怒ったが後の祭り.「あんなにアブラムシがついていては仕方がないわ.また葉が出てくるでしょ」と妻は涼しい顔である.確かに,12週間過ぎたころから,葉が数枚出始めた.もう,無農薬などと言ってはおられない.意地である.アブラムシ用の農薬を買ってきた.その説明書の能書きによれば,果実の収穫の前日まで散布可能と印刷されている.この農薬を数日おきに散布している.今,7月中旬,花が1個咲いており,花芽も数個ついている.実が採取できるほど成長が続くだろうか,楽しみである.
 
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ウイキペデイア(https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8A%E3%82%B9)によれば,茄子は温帯では1年草,熱帯では多年草と記載されている.我が家の茄子は冬,室内に植木鉢を入れたことによって多年草に変身したのである.ふと気が付いたが,我々人間も冬は暖房の効いた室内で生活している.したがって,夏は猛烈に暑いし,我々もほとんど熱帯に近い環境で日々,生活しているのである.だからどうだというわけではないが,炬燵(こたつ) くらいしかなく,寒かった昭和時代の冬を過ごしてきた年配者に比べ,平成時代に育った若者たちは熱帯育ちなのである.したがって,彼らは多年草と言えばたくましそうで聞こえが良いが,ちょっとした気温の変化に弱く,秋,冬にはじつによく風邪を引くではないか.新潟県で育った私は冬の方が快調である.年寄りの嫌がらせと言われないよう,この辺で終わりにしよう.
*これは嘘,正しくは“親の小言となすびの花は千に一つも無駄がない”.
しかし,私は上記のように読み替えて,妻から何か言われるたびに,“妻の・・・・・”とつぶやきながら,「判った,判った」と言い,聞き流している.