2014年11月 このごろ腹の立つこと

201411月 この頃腹の立つこと
 世間では,年をとると人格が円満になり穏やかになるといわれているようであるが,私はそれとは逆で昨今,もろもろの些細なことに腹が立って仕方がない.「犬の遠吠え」,「ゴマメノ歯ぎしり」かもしれないが,最近もこんなことがあった.
75歳になったのを機会に,今住んでいる住所の中区役所から“後期高齢者医療保険料額決定通知書”とそれにかかわる“案内書”なるものが送られて来,案内書には保険料納付を忘れないためにも口座振り込みをおすすめします.口座振替による納付を希望される方は,申込用紙が横浜市内の金融機関に備え付けてありますのでご利用くださいとあった.早速,ゆうちょ銀行窓口もある中郵便局に出かけ,用紙を所望するとそんな用紙はないと言われた.上記案内書を持参したので,それを局員に見せ取り寄せを希望した.腹が立って仕方がないので,決定通知書に記載のあった“問い合わせ先:神奈川県後期高齢者医療広域連合”に電話すると「私共は保険料を決定するのが役割でその結果を市役所の方に連絡しています.案内書の方は市で印刷したものです.詳しいことは各市役所の方にお問い合わせください」と言われた.そこで,中区役所に電話すると窓口担当は「申し込み用紙は中郵便局にも送ったんですがね.無くなった後,補給し忘れたのかも知れません.早速こちらから送ります.また,案内書は別の所で印刷したもので,どんな内容でしたか」と言われた.翌日,速達で口座振替依頼書用紙が届いた.また,1日遅れで中郵便局からも同じ用紙が届いた.それぞれに,用紙が届いた旨一応礼を述べ,手続きをしたが,未だ一枚残っている.どなたか入用の方はいらっしゃいませんか.
また,別の時,中郵便局でこんなことがあった.郵便局では常に10人前後の人が待っている.たまたまかどうかわからないが,窓口は三つあるのに局員が座って業務している窓口は一つ,他の二つは無人であった.他方,入り口には案内員が2名立っていた.あまり長く待たされるので,思い余って「あなたたち,あんなに客が待っているのに,業務をしている窓口は一つ,あの空いているところに座ったらどうですか.それとも派遣のためできないのですか」と言ったら彼らは「申し訳ありません.わたくしたちは他の局からの応援で窓口の中には入れないんです」と言った.一般の銀行では,まず,窓口に担当員が無人のことはない.郵政民政化に移行して久しいが,まだ親方日の丸時代の体質が残っているのだろうか.みなそれぞれの職務には真面目に取り組んでいるのだろうが,縦割り社会,あるいはちょっとした気配りの無さ,周りを見渡す余裕がないためにあちこちで齟齬が起こっているのだろうか.国が傾くとはこのようなことの積み重ねの結果なのだろうかなどと大袈裟なことまで考えた.
妻に「そんな些細なことに腹を立てているから血圧が上がるのよ」と言われてしまった.そういう彼女も買い物等に出かけてはあちこちで悶着を起こしているようである.これも年寄りの生きがいか.あまり周りには迷惑を掛けないようにしようと思っているのではあるが.
 
追記
 
1/4 朝,ラジオ体操に行った折,ふと気づいて上記の工事を知らせる看板を見たら,平成26年の26の上に27と訂正されたラベルが貼られていた.