2015年3月 2月に採れた茄子


 昨年
5月の連休のころ,ホームセンターの苗売り場で茄子の苗を1本購入し,30号の大菊用の植木鉢に植え9階のマンションのベランダで栽培することとした.本来ならば,厚木の自宅のわずか2坪にも満たない空き地に植えたいところなのだが,ここでは収穫のころになると猿に持って行かれてしまう.茄子のほかにトマト,とうきび,大根等を試したがいずれも収穫間近かになると猿にやられてしまったので,今はもうあきらめ,里芋やヤツガシラなど猿の目の届かない地下に実る野菜を植えるようにしている.ホウレンソウなどの葉物はヒヨドリ等の野鳥についばまれてしまう.今冬は驚いたことにサヤエンドウの苗がようやく伸び始めたころやはり野鳥にやられてしまった.そんなわけで上記のベランダでの植木鉢栽培となったのである.5月,6月と茄子の苗は順調に生育し,やがて花も咲き,いくつかの実が成長を始めた.ところが,無農薬で育てようと少し放置したところ,アブラムシにやられてしまった.慌ててアブラムシ退治用の農薬を散布したが,タイミングを失し実はあまり大きくならなかった.7月ころあまり大きくない実を1個採ったが,葉は縮れてしまい,いくつか残っていた実もそれ以上大きくならなかった.そこでもうあきらめ,思い切って根元から茎をナイフで切って放置しておいた.ところが,根元から新たな芽が数本出て,成長を始めた.そして数個の花が咲き始めた.茄子の花は一つも無駄がないといわれるが,それらに小さな実がついた.茄子の収穫期は夏と思っていたのでどうせ枯れるだろうとそのままにしておいたところ,実の成長は遅いが,10月頃には長さ7-8 cmくらいにまでなった.もう少し大きくしてから収穫しようと我慢していたが,成長は遅かった.いよいよ寒くなったので,12月,部屋の中に入れた.やはり,アブラムシがついてしまったので鉢をベランダに出し,消毒をした.こんなことを数回繰り返しているうちに2月になった.実の長さは12-3 cm,もうこれ以上実は成長しないと思われた2月のある日,3個収穫した.皮は堅かったが、油で炒め、煮びたしにして食べた。
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いま,3月の中旬を過ぎたが,まだ数個の花をつけている.葉はかなりしぼんでいるが,樹は生きている.もう少し暖かくなったら部屋からベランダに出そうと思っている.実が成長するのかどうか,楽しみである.春夏秋冬のある畑で栽培するためにナスは1年物と思っていたが,温度等の管理を上手に行えば,収穫量こそ低下するものの長期間にわたって収穫が可能なのだろうか.トマトの水耕栽培が盛んにおこなわれている.これなども樹は1年で破棄せず,長期間にわたって栽培しているのだろうか.一度,そのような農家の方に伺ってみたいと思っている.