2021年10月 5年日記

書店の店頭に来年の手帳や日記の並ぶころとなった。今使っている5年日記は今年が5年目、最後の年である。来年の日記を5年ものにしようか、これから5年、身が持つかどうか、少し迷ったが、運を天に任せて購入した。現役の頃、思い出したようにつけていた日記…

2021年9月 9月の庭

去る9月11日(土)、数日間雨模様の続いたあとの久しぶりの晴れの日、1週間ぶりに厚木の家に行った。縁側のガラス戸を開けると金木犀の香りが漂ってきた。先週は未だ、固いつぼみだと思ったのにもう満開を過ぎ、根元には橙色の粒々が落ちていた。この花の香を…

2021年8月 気になる言葉使い、表現

最近見聞きする、私には気になる言葉使いや表現のいくつかを以下に述べる。 「そうですね」 スポーツ選手がインタビューを受けるとき、ほとんどの人は、まず、「そうですね」と受けてから、問いかけの質問などに答えていく。今回のオリンピックでもそうだっ…

2021年7月 暴挙

私の住んでいるマンションのまえには幅約7メートルの右から左への一方通行の道路があり、その外側に幅4メートルくらい、長さ約70メートルの空地があり、これは市の管理区域で、その外側が首都高阪東橋ランプ出口である。つい1か月ほど前まではこの空き地には…

2021年6月 新型コロナウイルスワクチン接種をめぐる混乱 その2

6月10日、我々は無事、掛かりつけの医院で1回目のワクチン接種を終えたたが、相変わらずワクチン接種をめぐる混乱が続いている。この日の朝のラジオ体操の折、仲間の一人から驚くべき話を聞いた。彼は5月3日から電話を掛け続け昨日ようやく接種日の予約がで…

2021年5月 新型コロナウイルスワクチン接種をめぐる混乱

去る4月下旬、新型コロナウイルスワクチン接種に関する一連の書類が横浜市健康福祉局より送られてきた。早速、開封すると中に「新型コロナワクチン接種の予診票」が入っており、アンケートの中に、現在、なんらかの病気にかかって、治療(投薬)を受けています…

2021年5月 混乱する新型コロナワクチン予約

去る4月下旬、新型コロナウイルスワクチン接種に関する一連の書類が横浜市健康福祉局より送られてきた。早速、開封すると中に「新型コロナワクチン接種の予診票」が入っており、アンケートの中に、現在、なんらかの病気にかかって、治療(投薬)を受けています…

2021年4月 ウイルス感染詐欺

4月初めの土曜日の昼ころ、厚木の家1)で暇に任せてネットサーフィンをしていた。よせばよかったのに好奇心に駆られ、つい良からぬサイトに入った。しばらくすると突然画面が乱れ、Microsoftの画面が現れた。妙なメロデイが流れ、緊迫した声で「あなたのパソ…

2021年3月 雪の恐ろしさ その2

子供の頃の小学校と中学校はグランドを挟み隣り合っていた。冬になるとそのグランドが雪原になった。天候も安定した2月中旬になると中学校では雪の芸術祭と称し、クラス対抗で有り余るほどの雪を使って雪原にお城や種々の造形を造り、出来栄えを競った。未だ…

2021年2月 雪の恐ろしさ

昨冬はほとんど雪の降らなかった北陸、新潟地方の今冬の大雪はすごかった。幹線道路で車が雪で動けなくなり数十キロメートルにわたって渋滞した。雪に慣れていないドライバーたちはさぞ恐ろしかったことであろう。怖いのはガス欠、暖房は切れ、車内は冷えて…

2021年2月 雪の恐ろしさ

2021年2月 雪の恐ろしさ 昨冬はほとんど雪の降らなかった北陸、新潟地方の今冬の大雪はすごかった。幹線道路で車が雪で動けなくなり数十キロメートルにわたって渋滞した。雪に慣れていないドライバーたちはさぞ恐ろしかったことであろう。怖いのはガス欠、暖…

2021年1月 定年後どこで過ごしますか 

表題は購読している新聞の昨年12月のある日の投書欄の見出しである.Aさん(女性79) は「移住・都市回帰,今は2拠点生活」,Bさん(男性71) は「郊外から市街地へ,元気なうちに」,Cさん(男性78)「週末45キロ離れた田舎で農作業」,Dさん(女性55) は「好きな…

2020年12月  お寺巡り

今年の初め,横浜市営地下鉄ブルーラインのセンター南駅で下車,都筑 (つづき) 区のあちこちを散歩した折,あるお寺(名前を失念)をお参りした際,そこに“都筑区・寺院グリーンマップ”と題したパンフレットがおいてあった.区仏マップ作成委員会と都筑区仏教界…

2020年11月 Go to トラベル

コロナ禍が未だ第三波の始まる前の少し安定していた去る10月下旬,久しぶりに近畿日本ツーリスト企画のツアーに妻と参加し,二泊三日の奥能登方面の旅をしてきた.行きは富山まで,帰りは高岡からの北陸新幹線でその間はバスツアーだった.北陸新幹線には初…

2020年11月 Go to トラベル

コロナ禍が未だ第三波の始まる前の少し安定していた去る10月下旬,久しぶりに近畿日本ツーリスト企画のツアーに妻と参加し,二泊三日の奥能登方面の旅をしてきた.行きは富山まで,帰りは高岡からの北陸新幹線でその間はバスツアーだった.北陸新幹線には初…

2020年10月 栗の季節

私は栗が大好きで,亡くなったら仏壇に栗飯を備えてほしいと妻や子供たちに伝えてあるが守られるかどうか.9月は栗の実る季節である.子供の頃,家の近くに古いお屋敷があって,広い敷地は石垣で囲まれ,お茶の樹が生垣として植わっていた.数本の栗の大木が…

2020年9月 「・・・さん」

昨今,気になる言葉づかいの一つに職業名にやたらに“さん”付けをすることがある.多くの人は気にならないかもしれないが,私は気になって仕方がない.新聞や書籍などで,一般的な職業内容の描写の中で,例えば,保育士さん, 農家さん,小説家さんなどと表現…

2020年8月 天気予報は誰のため

子供達がまだ小さかったころ,夕食の時などに私が「明日は晴れるな,とか雨だよ」などと言うと彼らは不思議そうな顔をし,妻はまた始まったという顔をした.かなりの確率で当たったように思う.種明かしをすれば,ご飯茶わんに飯粒がくっつき,離れにくい時…

2020年7月 マイナンバーカード

マイナンバー制度が始まって4年が過ぎた.この間,登録された皆さんはどのくらい,マイナンバーカードを使用されたであろうか.また,おそらく未だ未登録の方も多いのではないか.私は,年1回,確定申告をe‐タックスで行う時使用するだけである.身分証明が…

2020年6 月 教育婆ちゃん

教育ママという言葉はあるが,教育祖母とか教育婆ちゃんという言葉は聞いたことがない.私事で恐縮であるが,そんな私の母のことを述べよう. 今から50年ほど前,息子が1歳のころ,私たちは宮城県多賀城町(現多賀城市)に住み,共稼ぎをしていた.息子は近所…

2020年5月 サピエンス日本上陸 3万年前の大航海, その3

出発に先立ち,コンパス等のない古代の航海術を学ぶ必要があった.それは今でもミクロネシアの一部の島々に伝わっている,陸・太陽・月・星・風・波・雲・鳥など,自然を読み取って針路を定める航海術(古代ナビゲーション術)で後期旧石器時代の航海者も同様…

2020年4月 サピエンス日本上陸 3万年前の大航海, その2

草束舟に失敗した後,次のターゲットを竹筏(いかだ)舟とした.竹は東南アジア,中国南部,台湾などに豊富に見られ,じっさい,台湾のアミ族の間では古くから竹筏が運搬や漁に使われていた.確証はないが,この竹筏舟で古代人も海を渡ったのではないかと考え…

2020年3月 サピエンス日本上陸 3万年前の大航海

最近,上記書籍を読み,久しぶりに夢中になり,興奮した.内容は,約3万8千年前の後期旧石器時代にどのようにして人類(我々の祖先)が日本にやってきたかを実証しようとする海部陽介氏(国立科学博物館)の長年にわたる研究の最新結果を述べたものである. 我々…

2020年2月 早春

2020年2月 早春 どこからか聞こえ来る歌早春賦 祐一 2月は私のもっとも好きな月である.もう異変ではなく暖冬が常になったとはいえ,未だ,朝晩の寒さは厳しい.しかし,おかげで夏とは異なり,足腰はしゃんとし爽快である.生まれ育った越後の2月はどんより…

2020年1月 豊田佐吉の夢:電動飛行機

2020年1月 豊田佐吉の夢:電動飛行機 トヨタ自動車の祖,豊田佐吉は1925年,世界一周可能な飛行機用電池として「100馬力(英国馬力HPなら74.6 kW)で36時間連続運転可能で,かつ重量60貫(225 kg), 容積10立法尺(278 ℓ)を超えないもので,工業的に実施できるも…

2019年12月 ベルリンの壁の破片

2019年12月 ベルリンの壁の破片 ベルリンの壁の崩壊から30年,その節目にあたる去る11月9日,ベルリンをはじめとするドイツ各地で記念式典が行われたと報じられた. ところで私の手元に,このベルリンの壁の破片がある.12センチメートル×6センチメートルく…

2019年11月 化学者の資質について かなり以前のことになるが,和田昭允著「物理学は越境する」(岩波書店)を読み,感銘を受けたことがある.著者は東京大学理学部化学科出身で触媒化学を研究されたのち,わが国の生物物理学創始者の一人として,同大学物理学…

2019年10月 リチウムイオン電池開発あれこれ

今年度のノーベル化学賞は周知のようにリチウムイオン電池の開発に寄与したニューヨーク州立大学のマイケル・スタンリー・ウイッテンガム卓越教授,テキサス州立大学のジョン・グッドイナフ教授,旭化成の吉野彰名誉フェローの3氏に与えられた.もしこのリチウ…

2019年 9月 夏の旅

2019年9月 夏の旅 暑かった今夏もあと少しの辛抱で涼しくなることであろう.その8月から9月にかけて4回,遠出の旅をした.それらの概略をこれから述べる.その1. お墓参り8月3, 4, 5日とお墓参りのため帰省した.行先は新潟県小千谷市片貝町,ここに先祖代々…

2019年8月 傘寿

去る7月,80歳になった.傘寿(さんじゅ)ともいい,おめでたいことなのだそうな.とうに過ぎた70歳は古希,杜甫の詩,人生七十古来希なりに由来し,長寿を祝う語という.昔は70歳で希なら,80歳はもっと希なことでおめでたかったのであろう.しかし,男性の平…